恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 こんなとき、たまたま通りかかった大輔が

「テメーゆめに何やってんだよ!」

 なんて言いながら助けてくれて……

 という妄想なんて、意味がない。

 私の妄想が一度でも実現したことはなかった。

 怖いけど、こんなところでこいつに捕まるわけにはいかない。

「誰か! 誰か助けてくださいっ!」

 原宿の裏路地でも、ここは大都会東京。

 きっと誰かが気付いてくれる。

「おいっ!」

「誰かぁ!」

 焦る雅彦。

 誰でもいい。

 助けてください!

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