恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

「誰かぁー!」

「やめろよっ!」

 そのうち周りがガヤガヤと騒がしくなって、

 雅彦は逃げ出した。

 それを男の人が追っているのが見えた。

 私は近くにいた女の人に声をかけられ、

 安心してその場にへたりこんだ。

「大丈夫ですか?」

 と聞かれて頷いて。

 そのうちにやってきたお巡りさんに保護された。

 そこまでの数分間、私はただぼんやりと考えていた。

「私、さっき大輔って言った……」

 と。
 
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