恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 俺は、の続きは何なのよ。

 気になるけど、聞けない。

 そんな状態のまま、車は私の住むアパートへ到着した。

「ありがと」

「ああ」

「あがってく?」

「いや、車停めるとこないし」

「そっか」

 簡単に断らないでよ。

 ちょっと前なら、こんな言葉も言えたのに。

「じゃあ、また明日。会社でね」

 車を降りようとすると、ガシッと腕を掴まれた。

「ゆめ」

 何よ、降りたくなくなるじゃないの。

「何かあったらすぐ俺に電話しろ」

「……うん」

 返事をすると、腕はスルリと解放された。

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