恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 わずか6名の管理課員が課長に注目した。

「北川君」

 呼ばれて移動する大輔。

 彼に何かあったのだろうか。

「月次処理が終わるまではここでやってもらうんだけど、来週から異動が決まったの」

 ……え?

 異動って……こんな時期に?

「どこに行くんですか?」

 男性社員の一人が聞く。

「秘書課よ」

 ひ、秘書課?

 どうして秘書課なんかに?

「実は先月から決まってたんだけど……」

 課長の話なんて、もう耳に入らない。

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