恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 大輔は私には目もくれず、

 資料と画面とにらめっこ。

「あ、これ極秘事項だから。課長にも言うなよ」

「わ、わかった」

 なんだかとんでもない話になりそうでハラハラする。

 こいつ、一体何を考えてるの?

「それで、秘書課への異動なんだけど」

「うん」

「これも決まってたことなんだよ。入社当時から」

「入社当時?」

「ああ、本当は来年の四月からの予定だったんだけど、空きが出て早まった」

 何それ?

 どうして大輔だけ異動計画万端なの?

「わけわかんないんだけど」

 大輔は資料を一枚めくり、

 カチカチッとマウスを鳴らす。

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