恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~



 昼の12時。

 3時間ほどノンストップで伝票パラダイスに埋もれていた私は、

 お昼のチャイムで我に返った。

 初日の、まだ前半であるのに、

 一週間働き通したほどの疲労感。

「鴇田さん、どう? 進んだかしら」

 何食わぬ顔で尋ねてくるお局様が

 とてもたくましく見える。

「これだけ終わらせました……」

 何とかファイリングできた四冊を差し出すと、

 涼しい顔で

「ご苦労様」

 とファイルを持っていった。

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