七転び…八起き?
クラス代表である瀬那の手には、卒業証書
今ようやく…卒業証書の授与が終わった
進んでいく卒業式
俺達の終わりは近づいてるにもかかわらず、誰一人悲しむ奴はいない
まぁこんなイベント、わんわん泣くのは女子だけだ
男子にとっては、何の意味もないイベント
『在校生、送辞。』
そう…こんなの、何の意味もない
俺が手にある答辞の原稿を握った時だった
『ですが予定を変更して、送辞を里中先生にお願いします。』