七転び…八起き?
「…は?」
一気に騒がしくなる体育館
その中で、今にも負のため息をつきそうな里中が壇上に進んでいく
「何で里中が?」
「昨日まで読んでた代表者は…あれ?自分の席にいるぜ!?」
たまたま隣だった瀬那と梅田がボソボソと会話をする
確かに瀬那の言う通り、本当の代表者は不貞腐れた顔をして自分の席にいる
…いきなりの変更だったのか?
こんなことするやつ…1人しかいない
何を考えてやがる、理事長?
『えーっと…送辞。
無限に続く門を、近道だと思って飛び越えて、駆け抜けた中庭。』
会場の全員がはぁ?ってなった
里中自身も、眉間に皺を寄せている
理事長…あんた教師に何読ませてんだよ…
『そこでたまたま行われていた喧嘩で、何故か投げた鞄が命中して…始まりは、そんな最悪な形だった。』