恋のはじめ
投げやりな言い方に、嘘だとは思わなかった室は、「へぇ」と不思議そうな顔をした。
「まぁ沖田さん何だかんだで優しいからねー。多分島原のこと気に入ってるよ」
「違うと思うんだけどな・・・」と頭では思うも、言えず口をへの字にして首を傾げてみせた。
「ま、とりあえず風呂行こ。今日は一番組がこの時間だからね」
「え!?」
思わず声が大きくなる。
「何驚いてんだ?」
確かにここは驚くところではない。
普通の人ならばだ。
だが咲希は女。
一緒に風呂なんて入ったら一発でばれてしまうのなんて百も承知。