ワケがありまして、幕末にございます。




―――…馬鹿野郎共が




更に低く、地を這うような声でそう言葉を溢した。




『京の町が火の海と化したら参内する親幕派の公家や守護職を血祭りに上げ、帝を長州へ御動座頂く』




古高が、釘を足の甲に刺されそこに火の付いた蝋燭を立てられ、朦朧としながらもやっと計画の全貌を白状したのだ。




「…土方」




前の時程ではないがイライラしている土方に、少し温くなってしまった茶を差し出した。




「…ずっといたのか」


「小姓、ですから」




その茶を飲みながら一人言の様に話し出す。




「奴等は絶対に会合を開く。
古高捕縛というのを聞いて、新たに対策をたてる為に何処かに集まるハズだ」




…やはり土方は頭が良い。


次の手次の手をちゃんと読んでいってる。




「…今、丞達が必死に動き回ってる。
俺達も、やれることをやろう」








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