ワケがありまして、幕末にございます。
『ハイじゃー行くよー』
『…横抱きしないで、父さん』
『パパって言ってー』
『降ろせ親父』
『………』
きっと父から受け継いだ2の部分は、器用な所だろう。
『パパなー昔忍者に憧れててなー』
『知、らない…よっ!』
他の所じゃなくて心底良かったと思う。
『ふー、良い汗かいた。
また強くなったなー、愁』
『…ハァッハァッ…どーも、』
父曰く遊び場、アタシにとって地獄の場所で父のこなす全てを叩き込まれ、2割の遺伝のおかげで修得する事が出来た。
明日も、その次の日も、またその次の日も。
父とそうする事が出来ると思っていた。
そう信じてやまなかった。