甘く、甘い、二人の時間

「さて、何飲む?」

「……拓海、やっぱり私」


「何でそんなに嫌がるわけ?何か会わせたくない理由があんの?」




あるんだろう。

それは態度を見ればわかる。


でも、菫の口から聞きたい。
説明して欲しい。

隠さないで欲しいから。




俯いたまま話そうとしない菫の手に触れる。



「菫、ちゃんと話してくれれば、無理矢理元彼に会いになんて来ないんだよ?分かる?」



「…うん。だけど、」




"だけど、"?

それは分かってない証拠だろ?


諦めの悪い彼女にどう教えるか?

悩んでいた時、





「菫?」



カウンター越しに菫を呼ぶ声がした。

< 149 / 209 >

この作品をシェア

pagetop