甘く、甘い、二人の時間

ほろ酔いだし、お腹も満たされた。



「そろそろ帰るか?」


「あ、うん。」




何気ない返事だけど、ここに来て一番の笑顔だった。


そんなにばつが悪いのか?


喉元まで出かかった言葉をぐっと飲み込む。



「拓海ちょっと待ってて?トイレ行って来るから。」


「ああ。」




もやもやしながら菫を見送る。



それから、ふと目の前に視線を戻すとーー…


カウンター越しに康介君が立っていた。

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