甘く、甘い、二人の時間
「……」
少しの沈黙が流れる。
そりゃそうだな。
何かあった?なんて聞かれて答えるわけないか。
諦めつつ、目の前のグラスに手を伸ばす。
「…菫が後ろめたい様な事は何もありません。」
「え?」
「ただ俺が、菫にふられただけです。」
「……」
「だから何も心配しないで下さい。」
康介君はそう言うと、深々と頭を下げた。
「!!ちょっ、待って。そんな事しないでいい!頭を上げてくれ!」
困る!
何があったか知りたいだけで、謝ってもらうつもりなんて無かったんだ。
「康介?何してるの?」
慌てる俺の後ろから、菫の驚いた声がした。