甘く、甘い、二人の時間
11月ももうすぐ終わるこの時期。
夜風は想像よりも冷たかった。
菫も俺も何だかいたたまれなくて、無言のまま駅へと歩いている。
康介君には気を使わせたようだ。
一応謝罪はしたが
「先に話かけたのは俺ですから。」
と、おしきられてしまった。
「…どうした?」
さっき見たイルミネーションの場所に着くと、菫は突然立ち止まり
俺の方は見ずに、イルミネーションに視線を向けたまま呟いた。
「告白されたって…私から拓海に話すべきだったの?」
その声のトーンから、"納得いかない"と伝わってくる。