甘く、甘い、二人の時間



「出来ればそうして欲しかった。」



そう答えながら、少し不安も感じてしまう。


何だって話して欲しい。

どんな事でも隠さないで教えて欲しい。



そう思う俺が間違っているのか?






「俺、間違ってる?」

「……」




無言のまま俺の顔も見ない菫の態度に、だんだん怒りが湧いてくる。



「菫、聞いてる?!」


「!!きゃ……」



その細い腕を掴み、無理矢理こちらを向かせると――



大きな瞳に涙を浮かべていた。




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