甘く、甘い、二人の時間




「よし!お代わり、頼も?」


「そうだね!」




空になったジョッキを持ち上げながら、莉乃は店員を呼ぶ。



パッと切り替えて、いつも通りの態度で接してくれる親友には感謝の気持ちで一杯で。


「ありがとう。」


と小声でお礼を言う。




ふと腕時計に目をやれば、まだ8時。

まだまだ時間があるし、沢山話を聞いて貰える。










「お待たせしました!」


威勢のいいかけ声と同時に、テーブルに生ビールと梅酒ソーダが置かれる。





「……菫?」


「え?」




注文のアルコールを運び終えたのに立ち去ろうとしない店員に、名前を呼ばれ見上げれば






「……こうすけ?」




学生時代の元彼が立っていた。


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