亡國の孤城 『心の色』(外伝)
「―――…私の…もの、に………………………………触るな……!!」
「なら、守ってみな」
―――あんたはさ。
……複雑で、ややこしくて、堅物で……いつ見ても何考えてるか分からなくて。
………でも、単純なんだ。
俺らに見せてくれない、あんたが隠している部分を覗けば。
……あんたは、単純なんだ。
俺も…きっとグラッゾの野郎も………ずっと感じていたさ。
あんたが俺らに向ける、妙な壁。
目に見えないが、ひしひしと感じる……違和感で出来た壁。
その内側で引き籠もるあんたは……何も言わない。
この隔たりの意味を。
俯く理由を。
何も、言わない。
言ってくれなかった。
だから俺は、あんたに何も出来なかった。
あんたの人殺しに、どうして俺が賛同したと思う…?
どうして…一緒にやるって言っちまったんだろうな。
俺にも、今でも、よく分からねぇ。
…………でもさ。
………多分、そういうのが……。
……………ダチって…ものだろ…?