赤い下着の主

 優がとぼとぼと自宅に戻っている途中、玉置の住むマンションとの分かれ道。

 LEDのやけに眩しい街灯の下に、見覚えのある美女が一人。

 彼女は優の姿を確認すると、何も言わずに視線だけを彼に向けた。

 次第に距離は縮まって、適当な所で足を止める。

「先生」

 どうしてこんなところにいるんですか。

「ねえ、うち、寄ってく?」

 どうしてそんなこと言うんですか。

「そんなこと言っていいんですか?」

 教師のくせに。

「本当はダメだと思う」

「だったら」

 簡単に部屋に入れようとしないでくださいよ。

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