赤い下着の主

 きゅっと力のこもる腕は体と一緒に胸まで締め付ける。

 慣れない手つきで髪飾りを外すと、滑らかに巻かれた髪から良い香りがした。

 今日はどこで何してたの?

 誰のためにオシャレしたの?

 問いただしたい気持ちをグッと押さえ、あくまで背伸びをして大人びた18歳を演じる。

 軽い体をベッドまで運べば、組み敷いた玉置も恥らう女の顔をしていた。

 すると、彼女の口から意外な言葉が出た。

「今日、どこで何してたの?」

「え?」

 優が言いたかったセリフを、そっくりそのまま玉置が口にした。

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