赤い下着の主

 繋いだ手を引けば、抱きしめてしまえる。

 もう少し身を乗り出すだけで、キスができる。

 優はそこまで妄想したところで、玉置以上に照れを隠せなくなってしまった。

 先生相手に何やってんだ、俺。

 至近距離で見る玉置の顔は覚悟していたよりも整い過ぎていて、無意識に玉置の手をギュッと握り締めていた。

「梶原君?」

 呼ばれて我に返り、パッと手を放す。

「あー、もう」

 胸の奥で爆発的に膨らんだ何かに耐えられず、優はそれを押さえ込もうと一旦しゃがみこんだ。

「ちょっと、大丈夫?」

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