赤い下着の主

 驚いた玉置も同じようにしゃがんで顔をうかがってくるものだから、いよいよもってどうしようもなくなってしまった。

「大丈夫じゃありませんよ……」

「えっ?」

「可愛いんです」

「どういう……」

 言葉は途中で途切れてしまった。

 それは男の本能だったかもしれないし、その先を期待した下心だったのかもしれない。

 突発的な行動に出てしまったのは、本当に無意識だったのだ。

 触れ合った唇はグロスか何かでべったりとしており、

 まるで離れたくないとでも言っているかのようだった。

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