赤い下着の主
高澤は明らかに意気消沈していた。
勝った。
勝ったよ、梶原君。
美奈実はあだ討ちを果たした気分だった。
彼はもしかしたら、梶原とのことをネタに美奈実を貶めて関係を迫るつもりだったのかもしれない。
もちろんそれだって予想でしかないが。
「証拠がないのでしたら、これで」
美奈実が立ち上がると高澤が
「待ってください」
と制止する。
「教師として、その“やましいこと”は聞き捨てなりません」
そのセリフは想定内だ。