赤い下着の主

 時刻は9時半。

 自宅近くの誰もいない路地。

 最近街灯がLEDになってやけに眩しいこの場所で、生徒と教師がキス。

 その異常な場面の当事者である二人は、そっと顔を離すと無言で立ち上がった。

 立ち上がるとやっぱり玉置は小さくて、もう年の差とか教師であることなんて関係なく、一人の可憐な女性でしかない。

 驚きで目を見開く彼女の顔はやはり凶器のように整っており、いとも簡単に優の心を鷲掴みにする。

「そんな顔するからダメなんですって」

「どんな顔?」

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