赤い下着の主

 もし彼女が学校で見るようなポーカーフェイスでいてくれたら、理性のタカが外れずに済んだかもしれない。

 更には無意識のキスを教師らしく叱ってくれていたら、素直に反省していたかもしれない。

 しかし玉置はただ照れて固まるだけで、責めることも拒否することもなかった。

「可愛い顔です」

 優はまた調子に乗って、今度は立った状態でもう一度唇を寄せた。

 受け入れる玉置がどのようなつもりでいるのかはわからない。

 少し触れてすぐに離れると、玉置はまた大きな目で優を見つめ返してきた。

「あなた、意外に大胆なことするのね」

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