赤い下着の主
カーテンを開けると、向かいのマンションのベランダには、やはり玉置の姿があった。
「おはよう、梶原君」
スッピンで部屋着姿の玉置は、まるで優が出てくるのを待っていたかのようだった。
優もベランダに出て、少しでも玉置に近付こうとする。
「もう昼ですよ、先生」
「さっき起きたの」
「先生のくせに、不規則な生活しないでくださいよ」
秋の日差しは梶原家とマンションの間に植えられた木の葉をキラキラと輝かせて、玉置のメガネのスワロフスキーを輝かせている。
「普段ぐっすり眠れてないんだもん。今日くらい寝かせてよ」
「知りませんよ、そんな事情」