赤い下着の主

「ねえ」

「ん?」

「上着、脱ぎたい」

 すると今度はわかったと言わんばかりに梶原が上着を脱がせにかかる。

 スルスルと、しかしぎこちなく脱がせると、今度はワイシャツにまで手をかけてきた。

「コラ」

 と戒めて手を止めると、クスクス笑い出す。

「先生、俺と同じ匂いがする」

「ああ、きっと柔軟剤ね」

「ちょっと興奮する」

「ずっと、の間違いじゃなくて?」

「発情期みたいに言わないでよ」

「発情期でしょ?」


< 79 / 350 >

この作品をシェア

pagetop