空しか、見えない
「確かに私、ずっと低空飛行中。母の他界が急でようやく受け入れられたのも、つい最近なの。だから、義朝のお母さんの悲しみは、いかばかりかと思う。実家へ帰るべきかと考えたり、実家でみんなで犬でも飼おうかという話が出たりしたんだけど、相変わらず会社の方は少人数で、仕事もめいっぱいな感じだから、結局、何もできずにいたかな。みんなの話を聞きながら、ずっと反省していました」
佐千子はそう言って、報告は終わりとばかり手を上げた。
佐千子はそう言って、報告は終わりとばかり手を上げた。