空しか、見えない
「どうしたの? それで」

 千夏が、さらに問いかける。

「あいつさ、夕飯も、すげー喰ったんだよ。なんかほんと、勢いついちゃったみたいで、とんかつ1枚じゃ足りなくてさ、どんぶりめし2杯に、とんかつもお代わりして、ソースだぼだぼかけて、キャベツも山盛りにしてぺろりと喰った」

 環がその話を聞いて、拳で目頭を押さえた。

「のぞむの話で泣きたかねえよ。すげえむかつく」

「なんだよ、まだやんのかよ」

 のぞむも、顎を突き出す。
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