空しか、見えない
「えへらえへら、もう喧嘩はやめなさいよー、そういう感じだったのは確かだね」

 純一が頭に手をあてて、真似して見せる。

「遠泳の事前テストで参加資格がぎりぎりだったときもさ、そうやって笑って、心配すんなよって。でもまじ、やべえよーって笑ってたもんね」

 千夏は、目尻を下げた泣きべそみたいな顔を真似た。
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