空しか、見えない
「提案?」
 
千夏が、体を前に傾ける。

「そう。だったらこの夏は、皆でもう一度遠泳するっていうのはどうかな?」

「遠泳?」

 今度はメンバーの声が揃って返った。

「そう、残ったメンバー全員で、もう一度同じコースを泳ぐの。それが今度の夏の目標。私には毎日をやりきるための一番の目標になるかもしれない。義朝杯、遠泳大会。どお?」
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