空しか、見えない
「なあ、言っていい? 新聞記者だっていうのに、サチって質問が下手だね」
途中から呆れたように、のぞむがそうからかってきた。だったら相手にそんな気を使わせずに、自分の方から話してくれたらいいのではないか。大体、呼び出したのはそっちの方だったではないのか。佐千子は呆れてしまい、思わずため息をこぼす。
「話って何よ。千夏に言われたんでしょ? ふたりで会えって。だからなんでしょう?」
「それだけってわけじゃないけどね」
のぞむがカウンターの向こう側へグラスを滑らせ、もう1杯、ジントニックを頼む。
ふたりのムードとは裏腹に、優しい女性ボーカルのナンバーが流れてきた。
途中から呆れたように、のぞむがそうからかってきた。だったら相手にそんな気を使わせずに、自分の方から話してくれたらいいのではないか。大体、呼び出したのはそっちの方だったではないのか。佐千子は呆れてしまい、思わずため息をこぼす。
「話って何よ。千夏に言われたんでしょ? ふたりで会えって。だからなんでしょう?」
「それだけってわけじゃないけどね」
のぞむがカウンターの向こう側へグラスを滑らせ、もう1杯、ジントニックを頼む。
ふたりのムードとは裏腹に、優しい女性ボーカルのナンバーが流れてきた。