空しか、見えない
〈私は彼からの連絡を待っていた。
 ずっと、待っていた。そのうち、年月が経ってしまった。だから今はどうしていいのか、わからないの。それが、正直な気持ちです〉

 自分では、そんな風に書いたつもりだ。
 こんな返事に、ルーは納得してはくれないかもしれない。
 でも、本当なのだ。
 のぞむひとりを、待っていられたのだ。
 彼と会わずにいるうち、1年、2年と過ぎていくのは本当に早かった。会社や仕事にようやく慣れた頃、母を失った。他に恋人を見つける暇もなかった。
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