空しか、見えない
「環はまだ自転車、乗ってる?」
懐かしい男友達を前に、ろくな質問が、思い浮かばない。
「乗ってるよー。だけど、半分仕事だからさ、前みたいに楽しいばかりじゃない。本当だったら内房なんて、一日かけて自転車で来たかったよ」
「来るかと思ってたな。みんながどうやって来るか、勝手に予想していたの。環は自転車でしょ。純一はかっこいいスポーツカー。マリカは彼氏に送ってもらって来る。フーちゃんは、ちゃんと調べて一番早くて確実な特急を予約してくる。それで、千夏は直前になって待ち合わせしようって言うだろうって……でも、千夏は勝手に来るみたいだし、環ともこんな鈍行列車で会っちゃうし、もうふたりも外れちゃったよ」
懐かしい男友達を前に、ろくな質問が、思い浮かばない。
「乗ってるよー。だけど、半分仕事だからさ、前みたいに楽しいばかりじゃない。本当だったら内房なんて、一日かけて自転車で来たかったよ」
「来るかと思ってたな。みんながどうやって来るか、勝手に予想していたの。環は自転車でしょ。純一はかっこいいスポーツカー。マリカは彼氏に送ってもらって来る。フーちゃんは、ちゃんと調べて一番早くて確実な特急を予約してくる。それで、千夏は直前になって待ち合わせしようって言うだろうって……でも、千夏は勝手に来るみたいだし、環ともこんな鈍行列車で会っちゃうし、もうふたりも外れちゃったよ」