異端の足掻きは月のみぞ知る
か弱そうな、は僕にとって侮辱でしかないが、事実なので反論はできない。
誰かさんのせいで、童顔で可愛らしいか弱いそーちゃんというレッテルが貼られているのだ。
見知らぬ奴に言われるほど僕の外見はちんまいらしい。ランプの魔神がいたら、真っ先に背の高いイケメンにしてくださいと言うだろう。
「何度も同じ箇所を刺したわけじゃない、一突きだ。魔術でも使ったのか」
「うわー、先生に会いたい」
本音がポロリ。魔術だなんて先生の分野だろう。人間たる僕を巻き込まないでほしい。
「先生……?」
「僕の知り合いの魔法使いのことです。あ、先生って愛称みたいなもので、別に僕がその人の弟子ということはないのであしからず。僕は普通の人間です」