異端の足掻きは月のみぞ知る


かつて、強者がそうしたように。草に至っても、戦いにおいての極意を与えてみせた。


では何故、それが“今になって”現れたのかと言えば、先刻出た通りにジンが引き金――きっかけだった。


あの魔術。魔力の塊たるあれは、小狐丸のガソリンにしてエネルギーに違いなかった。


草に関しては言うまでもなく、魔術の才能は皆無。魔力を収集するという技術はない。


いくら殺意という食料(ガソリン)を与えても、それで神秘術の塊たる小狐丸が本来の力を発揮するわけもない。


力(エネルギー)にしてはさぞや極上な魔力であったろう、そこはジンの魔術師としての腕が一流であるのを物語る。


< 31 / 47 >

この作品をシェア

pagetop