異端の足掻きは月のみぞ知る
ばたりと前に、手をついて、顔面不時着は免れたものの起き上がらなかった。
「ひどい、なぁ……、はあ、普通、受け止めませんかね……」
倒れた草を支えるではなく避けたジンに出した恨み言は、ずいぶんと途切れで、喋るのもつらそうだった。
今はもう声も出さず、水から出てきたように息を荒げている。
「おーい」
しゃがむことはせず、足先でジンは草をつついた。
「大丈夫か?」
そう聞いてしまうほど草はだいぶバテているように見受けられた。
つつかれようとも起きはせず、はっかはっかと息をしている。
代価というよりは、当たり前の結果だった。
いくら強くなろうとも、草の荷には重すぎた。