異端の足掻きは月のみぞ知る


それは確かだった。

レインにしても、ジンにしても、動かなくとも当たらなかっただろう。


ただギリギリな位置のために避けてしまったが、それもまたあの彼女の思惑通りか。


「レインの質問に答えてもらおうか。ああ、いや、お前“なに”?」


ジンの聞き方にふっと軽く笑う女は。


「名を神影千聖(みかげ・せんせい)。魔法使いだ」


満月の下、惜しみなく毅然と答えてみせた。


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