涙の数だけ花束を


「何か社長に恨みでもあるんですか?」


「恨み?…無いわよ。」


なんて言いながら、忘れられない彼を思い出していた。


彼は私の上司だった男。本社にも何度も出張に行ってたし、社長ともよく会食をしていたらしい。


その度にあたしは、彼の気まぐれな言葉を聞かされていた。


『社長がうちの手腕営業マンの三咲に興味を持ってたよ?

どうせなら社長に取り入ってもらえば、俺なんかといるよりもお前も良い思いできるだろうに』


なんて意地の悪い…


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