世界の果てまでキミと一緒に。
千尋様の頬を伝った涙は宝石のようにキラキラ輝いていた。
千尋様の気持ちを知って嬉しかった。
でもね……。
「私は千尋様の将来を奪う事なんて出来ない……。これ以上、私のことで千尋様を苦しめたくないです。迷惑かけたくないです」
好きだから……。
千尋様の事が好きだから、愛してるから、だから……。
「桜子のいない未来なんていらない。苦しめるとか迷惑とか、俺はそんなこと思っていない。ただ俺は、桜子と一緒にいたいだけなんだ……」
千尋様は、そう言うと、少し離れていた体を再びギュッと抱きしめた。
「俺、真実を知った今でも桜子への気持ちは変わらない。それは兄とか妹だからとかじゃなくて、男として1人の女である桜子が好きなんだ。愛してるんだ……。だから俺を1人にしないでくれ。俺の傍にいてくれ……。頼むから……」
私の体から千尋様の体が離れていき、千尋様の体はズルズルと床に崩れた。
私を見上げた千尋様の顔は、とても切なくて……。
今まで見せていた氷のような冷たい千尋様の顔ではなかった。