キミがいた夏~最後の約束~
ガチャン━━━…‥
ギィ━━━━━………‥‥
控え目な音を響かせて呆気ないほど簡単に扉は開いた
私は家の中にスルリと体を滑り込ます
とても静か…
お父さんは出かけてしまったのかも知れない…
最近は鍵をかけずに飛び出すことが多いから
「はぁ…」
そんなことを考えながら俯いてため息をついていると
ガチャ━━━━━!!
リビングの扉が突然開いた
私はハッとして顔をあげたけれど一足遅かった
気がつくと思いっきり突き飛ばされて
私は玄関の扉に勢いよく叩きつけられた
ガターンッッ━━━━━━━━━━━!!
「う━っっ━━…‥‥!」
頭を少しぶつけてクラリと目眩を起こす
お父さんはそんな私をの胸ぐらを掴んで引き寄せる
「お前は━━━━━!!!一日中連絡もしないで何をしてたんだ!!」
私はそれに抵抗しない
「お前はいつからそんな娘になったんだ!?お前はそんな立場の人間なのか!!」
お父さんがまたいつもの台詞を口にする
ああそしてあの言葉を言われるのね
『人殺し』と
お母さんにも何度も何度も言われてきた言葉だけれど
馴れることはなかった
私は目を閉じて受け入れる準備をする
そして微かに手が振り上げられたのを感じた