キミがいた夏~最後の約束~
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━━━━━━ドサッ……‥
そんな物音と共に、掴まれていた首元がふいに軽くなり
途端に息がしやすくなる
どうして?
不思議に思って薄く目を開けると
お父さんが目の前で倒れ込んで
悲痛に顔を歪めている
「え………」
私は一瞬起こっていることの意味がわからなかった
けれど隣を見てすぐに理解する
「た…ちばな…せんぱ…」
私のすぐ隣には、堅く掌を握り締めた橘先輩が立っていて
その表情は今までに見たことがないくらい怒りに満ちていた
後ろを向くと扉が少し開いていて
私がさっきぶつかった時に開いたのだろう
するとお父さんは顔を押さえながらヨロヨロと体を起こすと橘先輩を睨み付けて怒鳴り出した
「誰だ!!お前は!!こんなことして警察…」
「呼べよ!!」
私はそれを朦朧とする意識の中で聞いていた
お父さんは橘先輩の剣幕に押されてソッポを向いて押し黙ってしまった