キミがいた夏~最後の約束~
「渚はその時、10歳だったクセにませてたわ~」
『おねーさん、彼氏いんの?』
「っとか聞いてくるの!あり得ないでしょ?」
橘先輩らしいと言えば、らしい…
「そこで渚に連れて行かれたのがテイクオフ」
「うわ~橘先輩よくやった!」
都さんと顔を見合わせて笑った
そして都さんは優しい目をしてまたトビーさんの髪を手ですく
「あの後、子供が生まれて必死で働いたみたい…でも奥さんの浮気であっさり1年後に別れたって…」
「そうなんですか…」
それで都さんと再会できたんだから喜ぶべきことだけど、なんだか素直に喜べなかった
「んで、必死で働いてお金貯めて喫茶店なんかしちゃってんの!なんかねー!」
都さん、よかったね
苦しいことも
辛いことも
いっぱいあっただろうけど
都さんの今の笑顔
最高に幸せそう
「ね?運命ってすごいよね…省吾が、大学1年の時に運命を感じたって…あながち嘘じゃなかったかも…」
私も
最後はそんな笑顔で
橘先輩の隣で寄り添っていたいな