キミがいた夏~最後の約束~
静かだった店内に鈴の音が響いてお客さんが入って来たことを教えてくれる
三池くんはそれがわかると『またね』っと言って、足早に去っていった
私はその背中を無言で見つめながら考えていた
『また』
そう、それは絶対に再び訪れる
そんな気がして彼の去っていた方向をいつまでも眺めていた
「ちょっといい?」
ボーッと立っていた私に突然掛けられた声
その声に私はハッっと我に返った
お客さんが来たのに挨拶もしていないことに今さら気付くと
急いでお客さんに向き直り挨拶しようとした
「すみません!いらっしゃいま……」
そして私は彼女を見て一瞬、固まってしまった
スタイルのいい細身の体
Tシャツと短パンからスラリと延びた手足
目の前には、加奈先輩が立っていた
「あ……」
私は驚いて言葉を無くしたけれど
すぐにお水を出そうとウォーターサーバーの方へ向かおうとした
「あ、いい!平気平気!私、今日はあなたに会いに来たの!」
そう言われてまた固まる
私に会いに?