俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「そんなわけ……自分で好きなように描いてるだけよ」

「そうなんだ。もったいないなあ。すっごく上手なのに!」

「あ、ありがとう…でも」

「もっと美津子の描いた漫画見せてよ!」


それは…と美津子の顔が歪む。

(少し絵を見られて褒められるくらいならいいけど…内容までは…だって、妄想しまくりの漫画原稿だし)

「これ以上は、その、やめといたほうがいいよ」

「どうして?」

「絶対に引くし」

「引かないよ。だって、美津子が頑張って描いたものだろ?」

でもでも、と美津子の体が小さく震える。

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