接吻ーkissー
「――えっ…?」

私は目を疑った。

「えっ…って、泊まるんだろ?」

竜之さんはそう言った後、目の前のドアを開けた。

「ここに?」

私は聞き返した。

このホテルに泊まるって言うんですか?

「演奏して帰るだけじゃ、もったいねーだろ?

せっかくのホテルなのに」

竜之さんが部屋の中へと足を踏み入れた。

彼に腕をひかれながら、ついたところはこのホテルの部屋の前だった。

呆然としてドアの前で立っている私に、
「ほら、こいよ」

竜之さんに腕を引っ張られたかと思ったら、中へと入れられた。
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