接吻ーkissー
シュルリと外されたスカーフが、足元に落ちて行った。

「――えっ…?」

竜之さんは信じられないと言う顔をした。

――終わった…。

慌てて手で首筋の噛み跡を隠すけれど、もう遅い。

「――何だよ、それ…」

竜之さんの声が震えている。

こんなものを見たから、当たり前だよね?

動揺するのも、当然のことだよね?

「――ご、ごめんなさい…」

私は竜之さんの横を通り抜けると、逃げるようにバスルームへ駆け込んだ。
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