接吻ーkissー
バスルームは、トイレとお風呂が一緒になっていた。

私はバスタブに入ると、躰を壁に預けた。

見られた…。

見られてしまった…。

由良につけられた首筋の噛み跡を、竜之さんに見られてしまった…。

「――ッ…」

涙が私の頬を伝った。

竜之さんに見られてしまった。

好きな人に見られてしまった。

竜之さん、これを見て幻滅した?

それとも、私のことを嫌いになった?

どちらにしろ、よくわからないけれど。
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