接吻ーkissー
「ずっとそばにいるに決まってるだろ?

璃音が離して欲しいなんて言っても、離すつもりなんてねーよ。

璃音は俺のなんだから」

シンと、竜之さんの声が深く躰に染み込んで行った。

「――璃音…」

竜之さんに名前を呼ばれたと思ったら、彼と目があった。

「愛してる」

竜之さんが言った。

「そして…俺が死ぬまで、ずっと隣にいてください」

「――竜之さん…」

名前を呼んだ私に、竜之さんが優しく微笑んで私に向かって頬に手を伸ばしてきた。

「ったく、泣き虫かよ」

そう言って、流れている涙を指でぬぐってくれた。
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