今宵は天使と輪舞曲を。

「それは心強いわね」
「頼りにしてよね!」
 ほんの数ヶ月前までは孤独だったが、今は友人も、母親と呼べる人もいる。気が付けばメレディスの周りには支えになってもらえる人々に囲まれている。幸せを噛みしめながらティーカップに注がれた紅茶を一口飲んだ。
 それはメレディスがラファエルと対峙する覚悟を決めた瞬間だった。



《不穏な空気・完》
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